エディンバラ紀行(1)
"紀行"なんて大したものではないし、そもそもエディンバラより前にポーランドとかプラハとかヘルシンキに行ってるわけだけど、ともかく7月11日〜13日という日程でスコットランドはエディンバラに行ってきたのでその記録を。
一日目(7月11日)
無職としては奇跡的に朝5時前に起床することに成功したので荷物を背負い、ほぼ始発みたいなロンドン地下鉄を二駅目で降り、日本で言う高速バスに乗り、大ロンドンの北ハズレにあるStansted空港へ。
Stansted空港はあまり大きくはない空港で、英国国内や近隣の欧州の都市に向かうLCCが主に乗り入れている。空港設備そのものもローコスト志向なのかなんなのか、ターミナルは2つあるのに保安検査場は1つで、なかなか行列が先に進まずフライト1時間半前にたどり着いた私は前夜1時位まで起きていたのもあって割とイライラしていたような気もする。
保安検査を抜けて軽く朝食を探す。朝7時だというのにバーガーキングが繁盛しててすごい。コンビニのようなものを見つけたので空港価格のサンドイッチをスコットランドの水(英国で売ってる水は大体スコットランドの水だ。)で流し込みながらゲートの番号の矢印をたどると、東京モノレールのプラットフォームのようなガラス扉が現れる。そう、なんとターミナルまではモノレールで移動するのだ。
(到着側からの写真)
このモノレールを降りた後何故かエディンバラ行きではなくコペンハーゲン行きの搭乗待機列に並んだりしてしまったが後ろの人達が「デンマークって初めて!」みたいなことを言い出したので気づいた。ありがとう。
今回利用したのは英国では非常に有名な、アイルランドが本拠地のライアンエアー。
とにかく安い。日本だったら高速バス並かそれ以下の値段である。その代わり機内サービスは何もない。本当に何もない。座席に画面はもちろんついてないし、雑誌やゲロ袋が入ってるポケットもない。さらに言えばリクライニングもない。CAは非常口とライフジャケットと酸素マスクの説明のとき以外は携帯見たりしている。すごい。まあ一時間半くらいだしね。
そんなこんなで昼前にエディンバラ空港に到着。
エディンバラ空港からは2014年に開通したばかりだというピカピカのエディンバラトラムに乗って市内へ。
車窓からはなんか「ブレイブハート」とかで観たような観てないような「コレがスコットランド!」って感じの灰色の雨雲に覆われた草原とかが見えてちょっと気分が乗ってくる。
スコットランド pic.twitter.com/zgQsUW6lin
— あおい🇬🇧 (@blue0a6m5c) 2017年7月11日
しかし雨だ。
トラムから路線バスに乗り継ぎ今回の宿に向かう。
座席の柄がタータンっぽくなっていて若干素敵な感じ。ちなみにトラムの一日券を買えばバスも乗り放題である。
今回の宿は普段は学生寮で、学生のいなくなる夏休みにホステルとして営業しているようだ。ヘルシンキでもそのタイプの宿だったので、欧州では結構一般的らしい。
さて荷物を置いたは良いが雨が降っているので市内散策するのも、ということで国立スコットランド博物館へ。あまり知られていない事実だが私は博物館が大好きなのである。
この博物館はなかなか広大で、建物自体も一部(?)は19世紀に建てられたものらしい。スコットランドの歴史や自然、そして偉大なスコットランド人の偉大な発見や偉大な発明などに関する品々が割と何でもかんでも展示されている。
どうスコットランドと関係するのかあまり説明を読まなかったがマニ車を回したり
徳を積んでる pic.twitter.com/ih6x5gTOsF
— あおい🇬🇧 (@blue0a6m5c) 2017年7月11日
スコットランドの研究所で生まれた世界初の体細胞クローン哺乳類である羊のドリーを眺めたりしていた。
世界で最も有名な羊 pic.twitter.com/HgrvNHUrU7
— あおい🇬🇧 (@blue0a6m5c) 2017年7月11日
もちろんマニ車とドリー以外にも色々な展示品を楽しんでいたわけだが、睡眠不足な上に空腹状態でコーヒーを入れたら微妙に具合が悪くなってきてしまったので3時位に一旦宿に戻る。
日没寸前(19時半くらい)まで休憩していたらそれなりに元気になったような気がしたので再び外出。しかも昼間より遥かに天気が良い。なんか緯度の高いエリアってこんな感じな気がする。
カールトン・ヒルというその名の通り丘があり、眺めが良いということで向かう。
パブの前に寄り道したところ pic.twitter.com/HUVNhk6SQy
— あおい🇬🇧 (@blue0a6m5c) 2017年7月11日
このカールトン・ヒル、記念塔や大砲、作りかけのパルテノン神殿のバッタもん(失礼、ナポレオン戦争の戦没者記念だそうです)みたいなものとかがあったりするのだが、本当に予算不足による作りかけらしい。詳しくはGoogleにカールトン・ヒルと入力してEnterキーもしくは虫眼鏡のボタンをクリックしてほしい。(写真はまだ現像していない)
適当に写真を取りまくったり夕日を浴びるエディンバラ市街を満足するまで眺めたりした後、夕食とビールを求めてパブへ向かう。
パブ (@ World's End in Edinburgh) https://t.co/wiKw12KTMj pic.twitter.com/6kFronBftb
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入店すると兄ちゃんが「なんか食うか?それとも飲む?」と訊いてきたので「両方!」と答えると「Oh...もうキッチンはクローズだぜ」と言われてしまった。(21時過ぎ)
仕方ないので「とにかくビールをくれ」と言って仕方なく2パイント(1パイント=568ml)ビールを飲む。
知らない所で一人で飲むビールもいいよね... pic.twitter.com/ga9IPAfcqj
— あおい🇬🇧 (@blue0a6m5c) 2017年7月11日
Belhaven Saltireというスコットランドで作っているラガーで、なかなか美味しかった。
ところでこのWorld's Endというパブ、エディンバラ旧市街のメインストリートであるRoyal Mileという道沿いにあるのだが、かつてはここに城門があり、市民は自由に街の外には出ることができなかったという時代があったらしい。そうしたことからこの場所は「世界の果て」と呼ばれており、それがこのパブの名前の由来だそうだ。
しかし21時を過ぎてしまってはパブしかやっていない、そしてそのパブで食事ができないとなると...と悩んでいたがGoogleマップを眺めていたら1件深夜2時まで開いている店を発見。ほろ酔いの状態でおなじみ黄色いM字を掲げる国際的に有名なアレでとりあえず腹を満たしてその日は寝た。
続く。